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デリーでの日々

デリーでは東に暮らしている友達のおうちへ。

たまたま飛行機の中で、彼女のだんなさんのお母さんと知り合ったのがきっかけで、
2年ちょっと前、私たちは友達になりました。
友達といっても、私のちょうど倍を生きている彼女は私の尊敬するひとのうちのひとりです。
インドで自分の仕事をつくりだし毎日一生懸命生きているひと。とてもかっこいい。
それから私のインドのお兄ちゃん。私が今まで出会ったなかで一番心のやさしいインド人。

ごはんをつくったり、お皿を交代で洗ったり、インドの生活は私にとっていつも新鮮です。
おとといの日曜日はみんなでお弁当をもってハリヤナ州までピクニックにも行きました。
でも、いっけんたのしそうなインドライフも彼女がたくさんの苦労をしてここまで築きあげたもの。
旅行とはわけがちがう。
ここでの生活は、ほんとうに勉強になる。
いままで日本で自分がいかにのうのうと暮らしていたか、その贅沢さがいたいほど。
断水、停電はあたりまえ、夏には50度になることもある気候。
もちろん停電したら冷蔵庫もファンも止まってしまいます。
欠陥製品、ケミカルが大量にはいった薬、くさっても売られる食品、
約束を守らない隣人、適当な病院、権力をふりかざす警察。
私たちのとっての普通の生活が精一杯な環境での暮らし。

私はインドが好きだけど、とてもこわい国だとも思う。
最近ニュースでとりあげられていたのは、
デリーなどの都会で、若い女の子がさらわれ、売春宿に売られる事件が頻発していること。
田舎の村の中学教師が17人の生徒をレイプしてつかまったこと。
よく調査したら同じ学校のもう1人の教師は24人もレイプしていたこと。
田舎では先生は神さま、おどされたら生徒もなにもいえなかったそうです。
(インドでは成人するまでにレイプ事件に会わない女子は3割以下といわれています。)
お手伝いさんが放火し家族を殺した事件。

5年くらいまでさかのぼると、
アーメダバードからの列車にムスリムのテロリストがのりこみ、ヒンドゥ教徒を皆殺しにし、
手足を解体し袋詰にしてデリーまでもってきた事件。
反対にヒンドゥ教徒がある小さなイスラムの村の村人全体を皆殺しにした事件。
女性のスウェーデン大使のレイプ事件。

殺人事件が大きく取り上げられない現状。ひとりひとりの命がかるい。
インドが神秘的な国というのは私は100%ちがうと思っている。
とても古い国。それがいいときもあるし、わるいときもある。

まだまだ私はインドを知らない。
もっと知る努力をするべきなのだ。



さあ、これから夜行でバラナシに出発。
考えることは山ほど残ってる。
by ya_switch_nao | 2006-02-14 22:47 | インドのこと
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